転職支援のこれから
会社の裏組織に一日も早く溶け込み、うまくやっていくことが、実はフォーマルな人間関係に、非常に役に立つようになってくる。
こうした裏組織になじむと、ゴルフをやっているときも、麻雀でガチャガチャやりながらでも、ちょっとしたときにその仲間が「これと会社の内情やほか内緒だけどな」と部署の動き、あるいは私的な企業内の人間関係まで、いろんな情報を暴露的に話してくれるようになる。
「知ってるか、うちの会社は専務と常務の2派閥だぜどっちつかずじゃないとやばいぜ。」
うまくつきあって酒の席で聞くこうした情報なども、中途採用者には恵みの雨で、フフォーマルな人間関係の上手な維持のために貴重な資料となっていくわけだ。
だから中途採用者は、フォーマルな人間関係を、エチケットどおりに大切にしながらも、インフォーマルな裏組織を早く知って、そこに深く入り込むことが必要だ。
また、そこが働けるビジネスマンになるコツでもあるわけだ。
「あのちゅうとのでかい態度、ほんといやね」まわりはみんな先輩社員であることを忘れてはならない。ある会社で、女子社員の次のような会話を耳にはさんだことがある。
「『〇〇クン、お茶入れて』ってクンづけよ。
馬鹿にしてるわ。
前の会社じゃえらかったかもしれないけど、ここじゃ私たちが先輩よね。
あたしだってキャリアあるんだから。
それなのに『これコピーしといて』ですってよ。
『ここじゃ自分でやるんです』って言ってやったわよ。
けっとばしてやりたいわよ」話からわかるように、大企業から出向してきた幹部社員のうわさ話だ。
これがえんえんと続いて、ちょっとおもしろいと思って聞いていた私も、あまりの罵雪雑言に最後にはほうほうの体で帰ってきた。
48歳のこの出向者がなぜこれほど女子社員の反感を買うのかというと、答えは簡単だ。
この出向者が新しい会社に来てさえ、自分のキャリアと流儀を改めようとしないからで、これが女子社員には横柄で鼻もちならないものに思えてしまうわけだ。
この例でわかるとおり、中途採用者は、転職したら、これまでの自分やり方は避けなければならないということだ。
どんな小さな企業にも培われた社風というものの流儀を押し通す癖がある。
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